「お伺いしたお話をまとめます」を英語で言うと?
診察にて、患者さんから症状や既往歴など必要なことを聞き終えたら、認識に齟齬がないことを確かめるため、聞いた情報を整理して最終確認しましょう。特に英語の場合は聞き取りに間違いが無いか確認しておきたいところです。
《例文1》
Thank you, Mr. Berry.
So, let me summarize what you have told me.
ありがとうございました、ベリーさん。それでは、お伺いしたお話をまとめますね。
(あなたが私に教えてくれたことを要約させてください)
この例文に出てくる ”let me …” の形はとても便利で、
「~させてください」というニュアンスになります。
この言い方はネイティブもよく用いるかたちで、以下のような動詞と一緒に使われることが多いです。
let me summarize 「まとめさせてください」
let me know 「知らせてください」
let me check 「確認させてください」
let me clarify「~を明確にさせてください」
このように様々な動詞を当てはめて便利に使えます。こういう使役動詞を使うとちょっとこなれた感じで、ネイティブっぽい表現な感じがしますよね。
さて、上記のようにlet me summarize …「まとめますね」とクッションを置いたあとは、内容を要約して伝え、患者さんに確認します。英語で要約すると言っても難しく考える必要はありません。聞いたことを順に伝えていき、最後に”Is this correct? (正しいですか?)”を付け加えるだけです。
《例文2》
So, as I understand it, your abdominal pains are infrequent, last for a short time, and are always in the middle of your belly. Is this correct?
(つまり、私の理解したところでは、あなたの腹痛は頻繁ではなく短時間で終わり、いつもおなかの真ん中あたりで起きるということですね。間違いありませんか?)
・as I understand it 「私の理解したところでは、私の理解では」
・abdominal pain 「腹痛」
・infrequent 「不定期に起きる、まれに起こる、めったに起こらない」
・last 「続く」
・belly 「腹」
様々な質問でやりとりを繰り返したあとは、一度しっかりと確認を挟むことで、患者さんも安心できます。ぜひ、診察の流れを意識してフレーズを覚えてください!
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