「(薬の)用量の調節」を英語で言うと?
《例文1》
看護師:Last time, the dose “titration” was too fast, and the patient felt dizziness.
(前回は、薬の用量の調節が速過ぎて、患者さんはめまいを感じていました)
医師:Let’s plan for a slow “titration”.
(ゆっくり調節していきましょう)
《例文2》
The “titration” will likely take a few weeks.
(用量の調節には、数週間かかりそうです)
《例文3》
We will need to “taper off” gradually and monitor the response.
(様子を見ながら、少しずつ用量を減らす必要があります)
《解説》
“titration”(タイトレーション)は、日本語では「滴定(てきてい)投与」に当たり、
医療現場でこの用語を使うときは「薬の用量を少しずつ変えて調整する」ことを指します。
少しずつ上げる“up-titration”や少しずつ下げる“down-titration”、
ゆっくり変更する“slow titration”と、ほかの言葉と組み合わせて使うことも多いです。
医療従事者同士の会話やカルテに記載するときはそのまま“titration”を使いますが、専門用語なので、患者さんによっては“titration”の意味がわからない場合もあります。そうした場合には、“gradually adjusting the dose”(徐々に投与量を調整します)や、“slowly changing your medication amount”(薬の量を少しずつ変えていきます)
などと言い換えて説明します。
また、例文にあるように、徐々に薬の用量を減らすとき、“taper down”や“taper off”という言い方もします。
“taper”とは「先細り」という意味で、とくに徐々に減らして最終的には服用をやめる意図を含む際に使います。
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