「それ自体」を英語で言うと?
《例文1》
医師1:How is the patient doing?
(患者さんはどんな具合ですか?)
医師2:The treatment is not incorrect per se, but he is not in a good shape.
(治療自体は間違っていないですが、状態は芳しくありません)
《例文2》
It is not a perfect solution per se but better than nothing.
(それは完全な解決策とはいえませんが、何もないよりは良いです)
《例文3》
The medication doesn’t cure the disease per se, but it relieves the symptoms and improve the patient’s quality of life.
(その薬はそれ自体が病気を治すものではありませんが、症状を緩和し、患者の生活の質を改善させます)
《解説》
今回ご紹介した“per se”はラテン語由来の言葉で、英語の“by itself”や“itself”に当たります。
しかし、この“per se”のままで英語表現として用いられることがありますので、覚えておきたい表現です。
日本語に翻訳すると、「それ自体は」「本質的には」「正確には」といった意味を指す言葉で、
例文にあるように文末に挟み、逆接の前に用いられることが多いフレーズです。
逆接の間に見られる場合には、「一見すると矛盾しているように見えるものの、実際には矛盾していない」
といった状況を説明する際に使われることが多いです。そのようなシチュエーションでは、
“per se”の前に来る文章を「それ自体は」と補強してくれます。
使い慣れないと適切な場面で使用するのが難しい表現かもしれませんが、英語ネイティブと話をしていると医療機関内のコミュニケーションでも時々耳にすることがあります。聞いたときに戸惑わないよう、
表現の持つニュアンスをつかんでおくとよいでしょう。
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