「予防」を英語で言うと?
《例文1》
医師:Please make sure that the patient receives DVT (deep vein thrombosis) prophylaxis after the surgery.
(手術後に血栓予防を開始することを忘れないでください)
看護師:Got it.
(わかりました)
《例文2》
Do you recommend initiating antibiotic prophylaxis?
(抗菌薬での予防を開始したほうがいいと思いますか?)
《例文3》
The oncology team has decided to use neutropenia prophylaxis.
(腫瘍チームが好中球減少症の予防をすることを決めました)
《解説》
「予防」を示す英単語は、“prevention”と習ったかと思います。
患者さんとの会話の際は一般的なこの表現を使いますが、
医療者同士では“prophylaxis”(プロフィラクスィス:[病気の]予防)が使われることが多く、
臨床ガイドライン等でもこちらが採用されています。
“PrEP”(pre-exposure prophylaxis=曝露前予防)、“PEP”(post-exposure prophylaxis=曝露後予防)など、
HIV曝露前後に予防として抗HIV薬を服用する意味の単語にも使われています。
“prophylaxis”は少し長いので、カルテ等では略語の“ppx”と書くこともあります。
同じ薬であっても、治療目的と予防目的では異なる用量で処方することも多く、注意が必要です。
“therapeutic dose”は「治療目的の用量」、“prophylactic dose”は「予防目的の用量」を指します。
薬のオーダーをするときや、スタッフとの会話の際に、間違いや勘違いがないよう気を付けてください。
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