「オブラートに包む」を英語で言うと?
《例文1》
患者:Please tell me my true risks of surgery.
(私の手術の本当のリスクを教えてください)
医師:I understand. I will tell you without sugarcoating.
(わかりました。オブラートに包まずに話します)
《例文2》
I did not sugarcoat anything when I obtained informed consent.
(インフォームドコンセントを得た際には、まったくオブラートに包まず話しました)
《例文3》
I will be always honest with you.
(私は、常にあなたに対して正直に接します)
《解説》
医療現場では、患者に対してがん診断などの重大な告知をすることがあります。
その状況でよく使われる日本語の表現に「オブラートに包んで話す」があります。
この表現を英語に訳すのは難しいと思われるかもしれませんが、
実は適切な類似語があり、感覚的にはほぼ直訳することが可能です。
“sugarcoat”という英語表現は、「砂糖で物質の表面をコーティングする」ことを意味し、
苦い薬を飲みやすくするために使用される動詞です。
そのため、“sugarcoat”は「受け入れ難い内容を、直接的でない言い方で伝える」という意味もあります。
一方、オブラートはゼラチン質の薄い膜で、
苦い薬を包んで飲みやすくするために使われることから、
日本語の「オブラートに包む」という表現の由来となっています。
単語自体は異なりますが、その由来は驚くほど類似しています。
ほかの類似表現としては、“be honest with someone”があります。
直訳すると、「相手に対して正直である」という意味です。
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