「快方に向かう」を英語で言うと?
患者:I am still feeling exhausted, Doctor…
先生、まだ倦怠感があるのですが…。
医師:I understand your concern, but you are making it.
ご心配はわかります。でも快方に向かっていますよ。
“make it”は、ぱっと見だと意味が取りにくい表現ですが、病状が良くなっているのかどうか不安な患者さんに対し、「快方に向かっている」ということを伝えて励ますときに使える表現です。非常に簡潔で発音も簡単なので、使いやすいでしょう。
医師:The blood test this morning looks good, and you are already sitting on the chair. You are making it.
血液検査の結果も良いですし、もう椅子に座っていますね。快方に向かっていますよ。
患者:Thank you so much!
ありがとうございます!
医師:Look at you! You are making it.
すごいですね!良くなっていますよ
“You are getting better”との違い
似た意味の“You are getting better”という表現との違いとしては、“You are making it”のほうが「励ますニュアンス」が含まれることです。
“make it”はいろいろな場面で使われますが、基本的な概念は「困難な状況を乗り越える」というもので、「ビジネスを成功させる」「時間に間に合う」などの意味でも使われます。
アクション映画では、銃で撃たれた人物の“I’m not gonna make it”(俺はもう助からない)というセリフがよく出てきます。そして、病院においては、「病気/手術を乗り越える/克服する」という意味になります。
ちなみにこの表現に、「両手の親指を立てるジェスチャー=“Thumbs up”」を付けるとさらに励ますトーンが高まります。医療者である皆さんからの励ましは、想像以上にポジティブな力を患者さんに与えますよ。
■医師・薬剤師・医療系学生の為の医療英語学習プログラムはこちらから■