「坐剤」英語で言うと?
医師:Have you ever used suppositories in the past?
(これまでに、坐剤を使ったことがありますか?)
患者:Never. So, I don’t know how to use it.
(一度もないです。なので、使い方がわからないです)
坐剤は“suppository”、発音は「サパーズィトリー」です。「サポ」よりは「サパ」と聞こえ、「パ」にアクセントが付きます。坐剤を使うときの説明では、動詞に“insert”を用います。「尖った先端から挿入する」という意味で、“pointed tip first”や“tapered end first”などの言い方があります。
例文1:I prefer not to use suppositories.
(できれば、坐剤は使いたくないです)。
例文2:Gently insert the suppository pointed end first into your rectum about 1 inch.
(坐剤をゆっくり、尖ったほうを先に肛門から約1インチ挿入してください)。
1インチは約2.5センチです。米国では他にもポンド(1 lb=約0.45kg)やフィート(1 ft=約30cm)と日本とは異なる単位を使うので、体重から薬の用量や腎機能を計算する際は、注意が必要です。
患者さんに“Have you ever …?”(これまで~したことはありますか?)と聞く場面は多いですが、こうした“Yes”か“No”で答える質問(=close-ended question)をするときは、聞き間違いや勘違いがないように、“Is this the first time?”(今回が初めてですか?)など確認のための追加質問をして、コミュニケーションエラーが起こらないようにする工夫が大切です。
坐剤を処方した場合、エラー防止のために、“Do not take a rectal suppository by mouth!”(坐剤を口から飲まないでくださいね!)と付け加えることも大事ですね。
■医師・薬剤師・医療系学生の為の医療英語学習プログラムはこちらから■