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【医師の英語】「病棟を任せます」医療英語ワンフレーズ#111

  • 医療英語ワンフレーズ

「病棟を任せます」を英語で言うと?

《例文1》
医師A:I will eat a quick lunch. Please hold down the fort while I am away from the floor unit.
(簡単に昼食を済ませてきます。その間、[病棟を]任せますよ。)
医師B:Sure, enjoy your lunch!
(もちろんです。昼食楽しんできてください!)

《例文2》
医師A:I will hold down the fort because she has a vacation and is off work next week.
(彼女は来週休暇で職場に来ないので、その間は私が責任を持って対応する予定です。)
医師B:Okay I will keep that in mind.
(わかりました。覚えておきますね。)

《解説》

“hold(down)the fort”という慣用句について解説します。「Cambridge Dictionary」によると、
“to have responsibility for something while someone is absent”という訳になっています。

元々の英語の直訳では“the fort”(砦)を“hold down”(護る、保つ)という
意味から来ているようですね。
それが慣用句となり、日本語で訳すならば、
「誰かがいない間に、その場の責任を任せます」といった意味ですね。

一見使える場面が限られるように思われますが、
実は米国の医療現場で働く際に使われる場面にたびたび出くわし、私もそこでこの表現を学びました。

日本人は聞き慣れなくても、ネイティブの方々がよく使う表現の一つといえるでしょう。
医療現場において、「自分が一時的にその場を離れないといけないが、
誰かに患者や状況を見ていてもらう必要がある際」にぴったり当てはまる表現です。

さらに具体的にいうと、夜間救急当直などでチームメンバーや上司が少し休憩をとる際に
「その間、頼んだよ」といった感じで使います。

また、この表現は一般慣用句で医療場面以外でも使えますので、
もっと幅広く「留守番を頼んだよ」というようなニュアンスでも使えます。
そう捉えると、日本語でも頻繁に使われる表現ですよね。

また、使い方としては“hold down the fort”そのままの表現で聞くことが多い印象ですが
“down”を省略した“hold the fort”でも使用できます。

こうした英語の慣用句をさらりと日常で使いこなせるようになると格好良いですね。

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