「避妊薬」を英語で言うと?
《例文1》
医師:There are several methods of contraception.
(いくつかの避妊方法があります)
患者:I prefer oral contraceptives.
(経口避妊薬がいいです)
《例文2》
How effective are the contraceptive devices ?
(避妊具の成功率はどれくらいですか?)
《例文3》
Most contraceptive pills contain a combination of estrogen and progestin.
(多くの避妊薬にはエストロゲンとプロゲスチンが含まれています)
《解説》
“contraception”(避妊)の語源は前置詞の“contra”(妨げる)と
名詞の“conception” (妊娠・受胎)を合わせたものです。
さらに“-ive”を付けると“contraceptives”(避妊具・避妊薬)を意味します。
避妊薬は“birth control pill”とも表現します。
例文にありますが、ホルモンの“estrogen”は日本語では「エストロゲン」ですが、
英語の発音は「エストロジェン」(「エ」にアクセント)とかなり異なります。
同様に“progestin”は「プロゲスチン」ではなく「プロジェスティン」(「ジェ」にアクセント)です。
日本でもアフターピルの市販化について議論がされていますね。アフターピルは日本語と同じように
“after pill”、“morning after pill”とも言いますが、“emergency contraceptive pill”
(緊急避妊薬)、あるいは有名な商品名から“Plan B”(Plan B One-Stepという緊急避妊薬がある)
と表現することもあります。米国の全州でアフターピルは薬局やオンラインで処方箋なしに
「OTC(over-the-counter)薬」として購入できます。
また、私のいるカリフォルニアでは2016年より薬剤師の権限が広がり、通常の避妊薬も薬局で薬剤師から購入できるようになりましたが、これは「BTC(behind-the-counter)薬」扱いとなっています。BTCとは言葉どおり
「カウンターの後ろ」に置かれる薬剤であり、年齢や量を確認したうえでないと販売できない仕組みです。
素早くアクセスできることが大事である
“emergency contraception”や“immunization”(ワクチン接種)などは、
日本でも薬局での販売や実施が早期に実現すればよいと思います。
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