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【医師の英語】「責任追及」医療英語ワンフレーズ#150

  • 医療英語ワンフレーズ

現代では、外国人患者さんに接する機会のある医療従事者の方も多いのではないでしょうか?
この記事では、そんな医療従事者の方のために、医療英語の単語集や会話例文集を様々なシチュエーションごとにご紹介していきます。
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「責任追及」を英語で言うと?

《例文1》
看護師1:You told him to take the medication A.
(あなたは彼にA薬を内服するように言いましたよ)
看護師2:No, I clearly asked him to take the medication B.
(いいえ、私ははっきりとB薬を内服するよう伝えました)
医師: I am sorry to interrupt, but I think this is not the time for finger pointing.
(口を挟んですみません、でも今は責任追及をしている場合ではないと思います)

《例文2》
This is not to finger point, but we have to hold the primary doctor accountable.
(罪のなすり付けをするつもりはないが、主治医には説明責任を求めるべきだ)

《例文3》
We need to stop the blame game.
(私たちは罪のなすり付けをやめるべきだ)

《解説》
医師は医療のさまざまな現場でリーダーとしての役割を求められることが多く、時には、
現場での不毛な責任追及を制止して、チームを団結させて問題解決に導くコミュニケーション力も必要です。

“finger pointing”は、直訳すると「指差しをすること」となりますが、
英会話では「責任追及のために特定の人物を指すこと」という意味があります。
否定的な意味合いで使われることが多く、過度・不当な責任追及(=罪のなすり付け)を意味する場合が多いです。

また、「正当な責任追及である」と考えて発言するときには、
「これはfinger pointingではない」という言い回しを使って前置きすることもよくあります《例文1》
“finger pointing”の類似表現としては、“the blame game”があります《例文2》


米国内科医山田悠史先生

この記事の執筆者
高橋 卓人先生
ボストン小児病院・ダナファーバー癌研究所 造血幹細胞移植科 アシスタントプロフェッサー
山梨大学部医学部卒業
都立小児総合医療センターで小児科研修修了。日本小児科専門医を取得後、2015年に渡米。ニューヨーク州立大学ダウンステート・メディカルセンターで米国小児科研修を修了後、米国小児科専門医を取得。ミネソタ大学で小児血液腫瘍科フェロー、ボストン小児病院で小児造血幹細胞移植科フェローを修了後に現職。また米国でのフェローの最中に、ミネソタ大学薬学部で臨床薬理学の博士号を取得。

本格的な医療英語を学びたい医師・薬剤師・医学生のための医療英語学習プログラム(米国内科医・山田悠史監修)をオンラインで開講しています。3ヶ月で全13回、模擬診療・論文読解・プレゼン発表などを集中的に学べる実践的プログラムです。


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