「食上げ」を英語で言うと?
《例文1》
医師:Mr. A is tolerating well with clear liquid diet.
(Aさんは水分を問題なく飲めているようです)
医師:Great. Let’s advance his diet from clear to full liquid diet.
(いいですね。水分からペースト食に食上げしましょう))
「食上げ」は、病院の中ではよく用いるものの、英会話スクールなどではなかなか出合うことのない表現だと思います。
《例文2》
Please advance diet as tolerated.
(問題ない範囲で食上げしてください)
《例文3》
Let’s hold off on advancing his diet until we get the barium swallow results.
(バリウム造影検査の結果が返ってくるまで、食上げはやめておきましょう)
「食上げを行う」は“advance diet”と言いますので、丸ごと覚えてしまいましょう。また、流動食は“liquid diet”、軟菜食は“soft diet”、常食は“regular diet”と言います。“clear liquid”と“full liquid”の違いは、前者が水やスープ、後者がペースト食のようなものです。
米国の病院では、三分粥、五分粥、全粥のような段階的に水分が減るお粥はありませんので、これに対応する英語はありません。ただし、普通のお粥は出す病院もあり、これは“congee”と呼ばれます。日本語の「漢字」に発音が近いので、渡米して間もないころ、「漢字?」と思わず聞き返してしまったことがありました。ちなみに「漢字」の英単語は“chinese character”です。
また、“advance diet”という表現と一緒に“as tolerated”という表現もよく用います。「耐えられる範囲で」という意味で、食上げだけでなく、安静度やリハビリテーションのオーダーの際にも用いられる表現ですので、併せて覚えておくとよいでしょう。
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