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【医師の英語】「臨機応変にやりましょう」医療英語ワンフレーズ#49

  • 医療英語ワンフレーズ

「臨機応変にやりましょう」を英語で言うと?

患者さんの状況や変化に応じて、適切な治療方針は変わることがありますので、ひとりひとりの患者さんにとって最適な選択肢を臨機応変に判断していくことが求められます。
そのため医師同士の会話でも「現時点では具体的には決められないけど状況を見ながら臨機応変にやりましょう」といったセリフを使うこともあるでしょう。

さて、この「臨機応変」を英語で言えますか?
次の文を英語に訳してみてください。

状況に応じて臨機応変に対応して、どうなるかまず経過を見ましょう。

正解はこちら。

《例文1》
Let’s play it by ear and see how it goes first.

play it by ear「臨機応変に対応する」という表現に当たります。もともとは音楽の用語です。「耳で演奏する」つまり「楽譜を見ずに即興で演奏をする」という意味から派生して、「臨機応変に対応する」の意味で使われるようになりました。

ただし、この表現には「成り行きに任せる」「出たとこ勝負で行く」というニュアンスも含まれるので、患者さんに対して使うことは必ずしも適切でない可能性があります。

患者さんに対して「臨機応変にやっていきましょう」ということを伝えたい場合は、次のような表現がおすすめです。

Let’s treat this on a case-by-case basis.
(臨機応変に(ケースバイケースで)対処しましょう)

日によって症状の内容や程度に差がある患者さんなど、状況に応じて対処法・治療法を変える必要がある場合にこのような伝え方ができると良いですね。

on a ~ basis「~方式で、~ベースで」は、~の部分を変えて様々な使い方ができる便利表現です。on a daily basis「日常的に」on a first-come-first-served basis「早い者勝ちで」など、たくさんありますよ。まずはcase-by-caseを入れたバージョンだけ形を覚えてしまいましょう。ケースバイケースは日本語でも同じように言いますから覚えやすいですね。

今回は「臨機応変」をテーマにお伝えしました。
仕事も英語学習も臨機応変にがんばりましょう!

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