「かかりつけのお医者さん」を英語で言うと?
日本の医療は患者本人が受診したい医療機関を自由に選ぶことのできるフリーアクセスですが、
海外では、あらかじめかかりつけ医を登録しておくことが一般的なことも多くあります。
このかかりつけ医について患者さんに尋ねるときは次のように言います。
Do you have a primary care physician?
(かかりつけのお医者さんはいますか?)
特にアメリカでは非常によく使われる表現です。
日本では、症状によって患者自身が耳鼻科、内科、外科といった医療機関を選びますが、
アメリカではまずPrimary care physicianに診てもらって、専門医を紹介してもらうのが一般的だからです。
PCPと略されることもありますので併せて覚えておいてください。
Physicianは可算名詞ですから、略して使う場合もDo you have a PCP?と冠詞のaをつけなくてはいけません。
というのも実は、違法薬物の1つに略称がPCPなるものがあり(phencyclidine フェンサイクリジンという物質です)、
うっかり冠詞を付けずにDo you have PCP?と言ってしまうとこちらを指すことになりますのでご注意ください。
また、PCPはPrimary Care Providerの略として使われることもあります。意味はPrimary care Physicianと同じです。
primary care physicianと同じように使われる表現にfamily doctorもありますが、
こちらはその名の通り家族皆で同じお医者さんにかかっているようなニュアンスになります。
したがって、たとえば実家を出て地元とは違う場所で暮らしている人のかかりつけ医はfamily doctorとは呼べません。
イギリスやオーストラリアではGeneral Practitioner、
略してGPという言葉が一般的に使われています。こちらはアメリカではほとんど使われません。
このように日本と海外では医療に関する仕組みは違いますが、
もし海外の患者さんにかかりつけ医について尋ねることがあれば、
ぜひ今回のフレーズを丸暗記で使ってみて下さいね。
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