「また連絡します」を英語で言うと?
医師:Thank you for seeing our patient.
(私たちの患者を診てくれてありがとうございます)
医師:Anytime. I’ll touch base with you later.
(もちろんです。あとでまた連絡しますね)
“I’ll touch base with you later.”英語圏で働いたことのない方には、あまりなじみのない表現かもしれません。意味は“I’ll contact you.”と同じで、「また連絡するよ」といった意味です。しかし、“contact”では味気がないので、ちょっとスパイスの効いたこの表現が頻繁に用いられるのでしょう。
“base”は野球の「ベース」がその由来となっているようです。野球の世界でベースに触れていればセーフ(=安心)、という意味から派生して、さまざまな意味で「アウト」にならないように「連絡を取り合う」という意味の慣用句となったようです。この“touch base”を用いる場合、単なる「連絡する」ではなく、「何か共通の課題やプロジェクトがある際に連絡を取る」というニュアンスで用いられます。
《例文1》
I believe ischemia is unlikely, but I will dig into this case and touch base with you later.
(虚血の可能性は低いと思いますが、もう少し症例の詳細を見てからまた連絡します)
《例文2》
Let’s touch base on our project today.
(私たちのプロジェクトについて今日話し合いましょう)
米国の病院で研修医として働いていると、たとえば指導医から「あの症例についてあとでまた話そう、いろいろ調べてまた伝えるよ」といった状況で、よくこの“I’ll touch base with you.”と声を掛けられます。
臨床現場に限らず、とても使いやすい表現なので、ぜひ身に付けてください。英語表現で1つ先の“塁”を狙えるかもしれません。
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