「迷っている」を英語で言うと?
治療方針にはいくつか選択肢がある場合もありますが、
中には治療方法を迷われる患者さんもいらっしゃると思います。
そんなとき、「迷っていらっしゃるのですね」という気づかいの一言がパッと伝えられると良いでしょう。
「迷っている」「決めかねている」を表す表現はこちら。
It seems like you’re still on the fence about starting chemotherapy.
(どうやら化学療法を開始することをまだ決めかねているようですね。)
chemotherapy 化学療法
it seems like ~ どうやら~らしい
be on the fence about は「~について迷う・決めかねる・どっちつかず」といった意味の熟語です。
形容詞undecidedよりもより口語的な表現で、医療現場に限らず、日常会話でもよく使われます。
2つの異なる意見や選択肢の間にあるフェンスの上に座って、
左右どちらに飛び降りるか迷っているイメージです。be動詞の代わりにsitが使われることもあります。
この表現を使った別の例文も紹介しておきます。
Many patients are on the fence when it comes to clinical trials.
(多くの患者さんは、臨床試験となると二の足を踏んでしまいます。)
clinical trial 臨床試験
aboutの代わりに、「~について言えば」という意味の
when it comes toを使うとよりフォーマルな文章をつくることができます。
また、「迷っている」という表現はbe on the fence about以外に、
be torn aboutもよく使われます。
torn は tear(破れる・裂ける)の過去分詞形で、I’m tornは「気持ちが引き裂かれる・思い悩む」という意味ですが、
I’m torn aboutやI’m torn between ○○ and △△で「決められずに悩んでいる」ことを表現することができます。
Many patients are torn about clinical trials.
(私のこと覚えていますか?)
いかがでしょうか。
「迷う」「決めかねる」という言葉は、患者さんの口からも、
医療従事者同士の会話からも耳にする機会があると思いますので、ぜひ覚えてみてくださいね。
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