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医学部留学のメリット・デメリットや人気の国【7選】を紹介!

  • 医療英語学習コラム

将来、医者を目指す方の中には、海外で働くことを検討している方もいるかと思います。「海外の大学で医学を学んでみたい」「日本の医学部と比べて入りやすいだろうか」「将来海外で医師として勤務することを考えたら、どの国に留学をするのが良いだろう」などと医学部留学にご興味のある皆さんに向けて、本記事では、医学部留学の種類やメリット・デメリット、医学部留学をする際のおすすめの国をご紹介いたします。

医学部留学の種類

実際に医学部留学をするとしたら、どのようなパターンがあるのかを見ていきます。医学部留学をするには、大きく分けて2つの方法があります。海外の大学や大学院に直接出願し入学をする方法と、日本国内の短期留学・交換留学制度を利用する方法です。それぞれについて、詳しくご紹介いたします。

海外大学の医学部へ進学

まずは、海外の大学や大学院の医学部に出願して入学する方法です。ホームページなどから情報を集め、入学募集時期に出願をします。情報はほとんどの場合が英語ですので、応募要件を読み込み、進学から医師免許の取得までの流れがどのようになっているかなど、しっかりと情報を集めてから出願するようにしましょう。日本から海外大学への入学をサポートしている斡旋会社もありますので、不安な方はそういったサービスを利用すると安心かと思います。

国内大学の短期留学・交換留学プログラム

2つ目は、国内の大学が協定校や姉妹校と実施している短期留学や交換留学のプログラムに参加することです。期間はおおよそ1週間~数か月のものから、1年~数年のものまでプログラムによって様々です。海外の医療現場での勤務を体験する臨床留学や、海外の学生との交流を目的とした交換留学などがあります。国によって医療に対する考え方や制度は異なりますので、将来海外での勤務を考えている方はこの機に外国の医療現場や患者に触れ、日本とは異なる環境を経験することが大きな学びになるはずです。学部のカリキュラムの一環となっている場合や、希望者が選考によって参加できる場合など、学校によって方法は異なりますので、これから入学を検討している方はどのような留学制度があるかも確認すると良いでしょう。英語力はもちろんのこと、成績や面接などを通して選抜された限られた人数が参加できることがほとんどですので、短期留学・交換留学を検討している人は、学業において良い成績を収めることに加えて、TOEFLやIELTSといった試験の勉強も必要になってきます。

参考:
東京大学 海外留学情報
慶応義塾大学 医学部・医学研究科の短期海外留学プログラム
東京医科歯科大学 留学プログラム

医学部留学【3つ】のメリット

日本の大学ではなく、海外の医学部で留学をすることで得られることは数多くあります。ここでは、医学部留学をするメリットを挙げていきます。

日本の医学部よりも入学しやすい大学が多い

日本の医学部に入学するには、多くの科目で高得点を取ることが求められます。しかし、海外の医学部では受験科目が少ないところもあります。特に理系科目が日本の大学ほど重視されておらず難易度も易しい傾向にあるため、日本で医学部を目指すよりも入学しやすい場合があります。日本の医学部への入学に苦戦している方や自信のない方は、視点を変えて海外の医学部へ進むことも一つの道と考えてみると良いかと思います。

日本の私立大学の医学部より学費が安い

日本で私立大学の医学部を卒業する場合、6年間の学費の総額はおよそ2,000万円~4,000万円と、非常に高額です。国立大学の場合は400万円程ではありますが、倍率が高く、私立に比べると入学が困難となっています。
一方で海外の医学部に入学した場合、国や学校によっては2,000万円以下で済むことがあります。中国やハンガリーでの学費は比較的安いと言われていますので、経済的な負担を抑えたい方には海外の医学部留学も検討すると良いでしょう。また、奨学金制度も利用することができます。留学先の政府や大学独自の奨学金制度などがありますので、うまく利用することができると費用の負担はさらに軽減することができます。

世界で活躍できる医師になれる

海外の医学部で学ぶことで得られる一番のメリットは、語学力や国際感覚が身につくことと言えるでしょう。国によって医療制度や医療に対する考え方は異なりますので、学生のうちに違いを学び、医療現場を経験ができることは将来世界で活躍するにあたって大きな財産となります。また、ハンガリーの医学部を卒業し医師免許を獲得すると、ハンガリーのみではなくEU圏内で医師として働く免許を得ることになります。医師免許は国ごとに取得方法が異なりますので、国によっては国家試験を受験するなどしてその国で医師として働く資格を得なくてはいけませんが、EU諸国全域の医師免許を取得できることは大きなメリットであると言えます。

医学部留学【3つ】のデメリット

海外の医学部で留学するにあたっては、デメリットももちろんあります。医学部留学をするにあたって一番のネックになってくるであろうデメリットを3つ、紹介いたします。

卒業するのが難しい

海外の医学部は入学しやすい側面がある一方で、卒業をするのは非常にハードルが高いと言われています。医学という学ぶ内容はもちろん、すべて英語で受講することになりますので、日々の講義についていくことに苦戦を強いられることになります。実習が始まると、実習と並行して勉強時間の確保も必要となります。また、試験は筆記のみではなく口頭試問がメインであることも多いため、英語のスピーキングにおける瞬発力や表現力、論理的思考も必要になります。医学に加えて英語学習もかなりの勉強量をこなすことになりますので、強い意志や継続力がないと留年をしてしまうことになります。

入学時点である程度の英語力(語学力)が必要

海外の医学部に進学するということは、現地の言葉や英語のスキルが必須となります。入学要件としてTOEFLやIELTSのスコアが必要となっている大学がほとんどですので、入学試験に必要となる勉強だけではなく、高いスコアの取得を目指した英語学習も必要となってきます。受験時に日本語受験ができる大学もありますが、入学後は実際の講義はすべて英語で行われますので、授業についていくためや、現地で生活するにあたり必要となる英語力は最低限身に着ける必要があります。語学力は単位を修得するうえで一つの壁となってくるでしょう。

日本の医師国家試験の合格率が低い

外国の医学部を卒業した人や海外の医師免許を取得した人が日本の医師免許を取得するには、まず日本の医師国家試験の受験資格を厚生労働省から認定されなくてはいけません。受験資格基準を満たしている大学を卒業した場合でも、最終的には大学卒業後に個別で厚労省の審査を受けることになりますので、人によって認定結果が変わる場合があります。また、日本の医師法に変更があった場合はその時点での医師法に基づいての認定申請になりますので、その点も注意が必要です。
令和4年3月に公開された情報によると、海外の大学を卒業した受験者の合格率は、日本の大学を卒業した受験者の合格率の半分以下となっていることを考えると、海外の大学を卒業後に日本で医師免許を取るのにさらに勉強が必要になる可能性があります。

参考: 第 116 回医師国家試験の学校別合格者状況

医学部留学におすすめの人気の国【7選】

医学部の留学といえば、医療の最先端を行くアメリカやイギリスがまずは思い浮かぶかもしれません。しかし、最近ではハンガリーなどのヨーロッパ諸国での留学も人気になりつつあります。ここでは、医学留学におすすめの国と、それぞれの国ごとの入学条件・費用・医師免許の取得方法についてまとめてお伝えいたします。

尚、入学条件や学費は学校によって異なりますので、紹介しているものは一例となります。多くの学校に共通しているのは、医学部に入学する時点で必要なことは学力のみではなく、医者としての素質があるかということです。そのため、ボランティア活動や面接などを重視する選考基準が多くなっています。必然的に、それに見合った語学力も必須となってきます。

アメリカ

入学条件 英語、生物、化学の履修、研究経験、ボランティア、面接、MCATなど
学費(年間) 州立:$50,000、私立: $60,000
医師免許取得方法 メディカルスクール卒業、USMLE、3年以上の研修

※メディカルスクールに入学する場合をまとめています。

アメリカで医師免許を取得するには、大学(4年)とメディカルスクール(4年)の両方を卒業する必要があります。メディカルスクールは日本でいう大学院の位置づけとなっていますので、大学を卒業し学士号を取得していれば、卒業した学部は文系・理系問わずメディカルスクールに入学することは可能です。(ただし、メディカルスクールの指定するコースの単位取得が必須)そのため、日本で医学部の大学に入学することができなかった場合にも、アメリカで医学留学をするチャンスがあります。

医師免許を取得するには、USMLE(United States Medical Licensing Examination)という国家試験に合格しなければなりません。1回限りの日本の国家試験とは異なり、在学中に複数回受験することになります。また、メディカルスクールを卒業後に研修医として3年間働くことも必須です。アメリカの医師免許は州ごとに交付されますので、アメリカで働くことを検討している場合は、働きたい州の医師免許取得の条件がどのようになっているかを確認するようにしましょう。
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イギリス

入学条件 Aレベル、国際バカロレア、UKCAT、GAMSAT、IELTSなど
学費(年間) $48,000
医師免許取得方法 国内医学校の卒業、1年の研修

イギリスの医学部に入学するには、「Aレベル(Advanced Level)」と呼ばれる試験を受けることが義務付けられています。Aレベルとは、イギリスで大学などの高等教育に進むために適しているかどうかを審査するために用いられる試験です。通常、イギリスの学生は高校生でAレベルの試験を受験します。医学部の入学資格として、科学と生物学を含む3つの科目でAを、もしくは国際バカロレア試験でスコア38を取る必要があります。その他、IELTSのスコア7.0以上や、英国臨床適正テスト(UKCAT)あるいは生物医学入学試験 (BMAT)の高いスコア、ボランティア経験など様々な要件があり、入学の時点で医者となる資質があるかどうかを見られるようになっています。

イギリスで医師免許を獲得するプロセスは、日本やアメリカとは全く異なります。一番の違いは、USMLEのような国家試験がないことです。イギリスでは、医学部の卒業試験を合格すると自動的に仮の医師免許が与えられます。その後、1年間の研修を経て本免許を得られるという流れです。

オーストラリア

入学条件 GPA最低2.7、GAMSAT、UCAT、MCATなど
学費(年間)  $50,000
医師免許取得方法 AMC認定、もしくは国内医学校卒業

※Doctor of Medicine (MD)に入学をする場合。

オーストラリアで医学を学ぶ場合、学士号のBachelor of Medicine and Bachelor of Surgeryコース(MBBS)、ドクターコースのDoctor of Medicineコース(MD)があります。医師免許の取得をするには、最終的にMDの卒業が必須です。

オーストラリアも、イギリスと同じく国家試験がありませんが、国内で医師として働くには登録制となります。そのため、AMC(Australian Medical Council)の試験に合格する、AMCの認める機関にて認可される、もしくは医学学校を卒業することによって医師として働く資格を得る必要があります。その後、1年間の研修期間を経ると、正式に医師として働くことができます。

中国

入学条件  筆記試験、面接、中国語のスキル(中国語検定6級)
学費(年間)  $6,000
医師免許取得方法  国内医学校卒業、国家試験合格

ここでは、多くの留学生を受け入れている北京大学を例に見てみます。
北京大学の医学部に留学をする場合、授業はすべて中国語で行いますので、中国語の語学力が必須となります。もし語学力が十分でない場合は、日本の斡旋会社を通して中国語と、中国語による理数科目の勉強を1年間行います。その後北京大学のクラスで他国からの留学生と共におよそ5ヶ月間の中国語による授業を受け、北京大学の入試試験を受験する流れになっています。中国で医師になるには、日本と同様に国家試験に受からなくてはいけません。

ハンガリー

入学条件 生物・化学・物理・数学などの筆記試験、面接、口頭試問、TOEFLなど
学費(年間)  $17,000
医師免許取得方法 国内医学校の卒業試験に合格

近年、ハンガリーへの医学留学の人気が高まっています。手頃なコスト、また入学試験が日本に比べると難易度が低いためです。しかし、ハンガリーの医療教育は世界的にも非常に優れていることが認められています。

ハンガリーで医学部を有するのは、センメルワイス大学、デブレツェン大学、ベーチ大学、セゲド大学の4つの国立大学で、医学部は6年制となっています。ハンガリーの医学部に入学をするには、直接大学の入学試験を受けるか、予備コースに半年から一年間通った後、医学の基礎や英語力を身につけた後に入試を受けるという方法があります。試験は筆記試験、口頭試問両方が実施されます。

ハンガリーでは、大学6年次に医師免許試験が行われます。合格をすれば、卒業後にEU諸国で医師として働くことが可能になります。日本で医師として働くには、別途厚生労働省の審査を通過した後、日本の医師免許試験に合格しなくてはいけません。

チェコ

入学条件 生物・化学・物理・数学などの筆記試験、面接、口頭試問、TOEFLなど
学費(年間)  $18,000
医師免許取得方法 国内医学校の卒業試験に合格

チェコの大学で医学部を有するのは、カレル大学、オストラヴァ大学、マサリク大学、パラツキー大学の4大学で、いずれも公立大学です。ハンガリーと同様に、6年制の医学部本コースに入学する前に高校で学ぶ理系科目の総復習を英語で学び入試対策を行う1年間の予備コースがありますので、医学を本格的に学ぶにあたり必要な知識や英語力が足りない場合は、予備コースに入学をしてから医学部に入学するという流れになります。

チェコの医学部では、ハンガリーと同様に6年生の間に国家試験を受験します。合格後は、卒業と同時に医師としての資格が与えられ、チェコの医学部を卒業して得た医師免許があればEU諸国で医師として活躍することができます。

グレナダ

入学条件(進学課程1年、大学院4年の計5年の場合) 化学・生物および数学または物理の高成績、国際バカロレア、CAPE(Caribbean Advanced Proficiency Examinatio)、IELTS、TOEICなど
学費(年間)  $35,000
医師免許取得方法 国内医学校の卒業試験、希望する国の国家試験合格

グレナダで医学留学をする場合、私立の医療大学であるセントジョージズ大学が最も人気です。セントジョージズ大学では医学部進学課程が1~3年、医学部大学院課程が4年の最長7年間となっています。医学部進学課程は、学生が医学部に進学ができるよう設けられたコースで、課程の年数は成績や学歴によって異なります。

コースによっては留学生はMCATなどのスコアが免除されますが、英語圏と見なされない国に住む入学希望者は英語は必須です。IELTS7.0、TOEFLiBT100などが求められます。

すべての課程を修了し、国家試験に合格するとアメリカやカナダ、UKでの医師免許取得が可能になります。病院提携数が多いことも特徴で、医師免許取得後は各国の提携先の病院で活躍している卒業生が多くいます。

医学部留学のためには情報収集と英語力の向上が重要

以上に記載した通り、海外での医学部留学は日本で医学部に入学するよりも比較的学習面・費用面において負担が少なくなる可能性はありますが、決して楽な道ではありません。海外で医学留学をするためには、入学に際して何が必要か、どのようなカリキュラムになっているのか、将来臨む形で働くことができるのかなど、情報収集が不可欠になります。ホームページなどで収集できる情報は限られていることがありますので、実際に海外で勤務をしている人や、留学を経験している人に話を聞くのも有益な情報を集める一つの手段です。SNSやブログなどで発信をしている方の情報を参考にしたり、身近にそのような方がいれば直接話を聞くのが良いでしょう。

また、海外の医学部留学において英語力は必須ですので、入学時だけではなく、留学中も常に英語力のスキルアップは必要になります。

医学部留学の情報収集や医療英語学習なら「めどはぶ」

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