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【2022最新】国際看護師とは?海外で活躍する2つの方法を解説

  • 医療英語学習コラム

この記事をご覧になっていると皆さんは、現在既に日本の医療現場で活躍されている方、これから医療の世界を目指す方ではないでしょうか。または、日本国内だけでなく海外に出てみたいと考えている方もいるかと思います。ここでは、その思いを実現させるため、国際看護師についてお伝えしていきたいと思います。英語が得意な方や更なるキャリアアップ、また世界で起きていることをご自身の目で見て、多角的な視野を養いたい方などにもおすすめの働き方です。国際看護師とは何か、どのような働き方があるのか、まず何からすればいいのか、英語力は、経験は?等、気になる情報をお伝えします。ご自身の希望や目的にあった働き方を見つける参考にして下さい。

国際看護師とは

母国のみならず海外においても活躍できる看護師、それが国際看護師です。身につけた看護のスキルは世界中で必要とされていますが、自国の看護師免許のみの取得では他国での活動を許されていないのが現状です。では国際看護師として働くにはどうすればよいのでしょうか。海外での活動は大きく2種類に分類されます。一つはNPO等の医療団体に所属して活動する、もう一つは海外でその国の看護師として勤務をする、まずはこの2つについて詳しく紹介していきます。

国際看護師の働き方①医療団体に所属する

一つ目は医療団体に所属し、日本の看護師(または学生)として支援を行うという方法です。期間は1週間から参加できるものや長期で参加するものなど様々です。日本国内には、JICA、ジャパンハート、国境なき医師団、世界の医療団、プロジェクトアブロード、日本赤十字社などの団体があり、多くの方がこれらの団体に所属して国際看護師として活躍しています。

JICA

一度は名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。海外協力隊の看護師隊員として、保健・医療に携わる「いのちに寄り添う」仕事を行います。参加の為には看護師資格が必要ですので、これから資格取得を目指す方がすぐに参加することは難しいと言えますが、既に日本国内での資格や看護業務に携わっている方で、発展途上国の人々の為に何か役に立ちたい!ご自身の知識や経験を現地で伝え、未来の医療現場をより良くしたい!と考える方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。また派遣期間は2年間と長期になるので、就業中の方は現在のお仕事を休職できるのか等早めに確認が必要ですね。

現在(2022年)の活動状況

コロナ禍で派遣停止となっていましたが、各国での隊員の任地の状況などを踏まえ、順次段階的に再開されています。現在は2022年の秋募集が決定となっています。
・長期:2022年11月1日(火)~2022年12月12日(月)
・短期:2022年12月16日(金)~2023年1月12日(木)

応募に必要な資格・経験

看護師の国家資格が必要であり、実務経験は応募の時点で3年以上、より専門性の求められる分野では5年以上が望ましいとされています。また、保健師や助産師の資格がある場合は、活動範囲が広がります。ご自身の現在のお仕事と募集内容をよく確認し、活躍の場を見つけてください。

応募から参加までの流れ

一次選考(健康審査、語学力審査)、二次選考(面接)、適性検査が実施され、合否が決定されます。面接では業務知識や経験だけでなく、参加動機や積極性などいわゆる人物像を捉えるための質問もあると言われています。選考を通過した後は、出発までに語学及び講座の事前学習が始まり、その他派遣先で必要となる技術等の遣前訓練への参加が必要とされています。派遣前訓練修了日からは約1.5~3か月後にいざ出発という流れです。

仕事内容

現地の中核病院や地域(保健センター、小学校、村落地域など)における、看護業務の指導や住民への啓発活動が主な内容となります。また、看護学校で学生へ指導を行うこともあり、医療行為の実施というよりは、現地での医療体制や技術の向上の為の援助という役割を担います。目の前で起きていることに対する援助だけでなく、その地域の医療体制根本の底上げとなるため、非常にやりがいのある仕事と言えます。看護師としての医療行為ができるかどうかは、派遣される国によって事情が異なるため、事前に確認が必要です。

求められる英語力

中学卒業程度となる「英検3級」「TOEIC®330点以上」で応募が可能です。英語の他にも、フランス語、スペイン語、ドイツ語、中国語、韓国語などの資格を持っている場合は語学レベルとして認定ができるようです。実際に派遣先で使用する言語は、現地の方々が日常的に使っている言語になりますが、こちらに関しては合格者向けの出発前研修として学びの機会が設けられています。語学スコアの取得時期は制限が設けられていないため、取得から年数が経っていても問題はありません。しばらく英語から離れていたという方でも、過去の実績が活用出来るのは嬉しいですね!

ジャパンハート

「医療の届かないところに医療を届ける」という理念を掲げ、2004年に小児外科医の吉岡秀人氏が設立した日本発祥の国際医療ボランティア団体です。海外活動地域はミャンマー、カンボジア、ラオスがあり、日本国内のへき地や離島も活動範囲となっています。医療者の方がこれまでのスキルを生かすだけでなく、学生や医療者以外の社会人も参加できるよう、門戸が広く設定されています。更には旅行会社と提携したボランティアツアーがあるなど、初めての方でも安心して参加できることも魅力的ですね。期間も短期、長期と設けられているため、現職の方でもお休みを利用して参加できる可能性があります。現在のご自身のキャリアや目的にあったプログラム内容を選んでください。
公式: ジャパンハート

現在(2022年)の活動状況

2022年9月現在、短期長期ともに募集中です。十分な医療を受けられない地域の人を対象とした活動がメインとなります。下記は一例です。
・短期:2022年11月9日~2022年11月14日 カンボジア
・長期:2023年4月、7月のグローバル看護師・助産師人材開発/実践コース

応募に必要な資格・経験

短期プログラムへ参加する場合、「ボランティアの基本となる自己完結できる力」が必要とされていますが、これは一朝一夕でどうにかなるものではないので日々の生活でも意識していく必要がありますが、語学力や専門科、また経験年は問わないとあります。一方で、長期研修は正看護師免許を取得していること、臨床経験4年目以上であること、英語スキル等が必要とされています。いずれもジャパンハート医療従事者会員への登録が必須となっています。

応募から参加までの流れ

・短期ボランティア
希望参加国、コース、日程を選び、申し込みフォームから手続きを開始します。その後、必要書類を提出、会費・参加費の支払いを行うという流れです。

・長期研修コース
参加申込書と志望動機を事務局へ送り、説明会への参加、面接実施となります。その後、合格者向け研修や事前説明会と続き、国内研修(半年)を経ていざ海外へ渡航(約半年)です。その後、海外もしくは国内(半年)で活動し全ての研修が終了となります。

仕事内容

貧困や医師不足に苦しむ国や地域での医療活動に加え、大規模災害時の復興支援、子どもを対象とした福祉活動、医療人材の育成などが主な活動内容です。大きく分けると短期ボランティア、長期研修の2種類があります。短期の場合は外科外来、外科手術、病棟でのサポート、英語を使った問診、診察介助、また簡単な傷の処置などを実施します。国際看護長期研修の場合は看護師・助産師の能力開発を行うプログラムとなっていることもあり、実際に患者さんに直接触れる臨床医療も行います。

求められる英語力

語学力は必須ではありません。しかし長期ボランティアは「英語で必要なコミュニケーションがとれる、もしくはコミュニケーションがとれるように努力することができること」とあります。自信がなくても英語でコミュニケーションを取る姿勢が必要になりますので、事前の準備はしておいた方がよいのは確かです。

国境なき医師団

世界各地の紛争地域・災害地域などで人命を救助している団体です。1971年にフランスで設立され、自然災害における緊急援助活動や、紛争地域での医療救援活動など、世界中で起きている命の危機にある人のもとへ一刻も早く駆け付け、調査や援助を実施している団体です。今、その場で起きている現状に目を背けることなく必要な援助を実施していくという気持ちの強さも必要です。

現在(2022年)の活動状況

海外派遣スタッフとして医療分野と非医療分野にわかれた通年募集が行われています。医療といっても様々な職種がありますので、条件を確認の上で選びます。

応募に必要な資格・経験

全職種でコミュニケーションスキル、マネジメントスキルを必要とされています。ここからわかるように、主体的に動き、考え、伝えていく姿勢がある方が対象といえるでしょう。その他、看護師として参加する場合は
・5年以上の臨床経験
・熱帯医学の学位または臨床経験
・1年以上の感染管理の経験
・マネジメント・監督・教育の経験
・英語またはフランス語で業務に対応できること
が必須とされています。看護経験だけで無く、国内におけるマネジメント経験や教育等に携わっている方が挑戦できる内容となっていますので、ある程度の経験を積んできている方が挑戦できる内容といっていいでしょう。外科 、ICU、救急、小児科(特にNICU、新生児ケア)等の経験は特に歓迎されているようですので、該当する方はご自身の知識経験を役立てるべく、積極的に挑戦してみてはいかがでしょうか。

応募から参加までの流れ

一次選考(書類選考) → WEB語学テスト → 二次選考(面接・リファレンスチェック)を経て海外派遣スタッフとして登録されます。面接はフランス語または英語での実施となり、参加動機や派遣期間などが問われます。面接を通過した後は、出発前研修を受け、派遣先が決定。いざ現地へ出発へという流れになります。

仕事内容

海外派遣看護師としての主な役割は、看護チームのマネジメントであり、人事管理を含めチームワークの構築や強化担当です。人事面ですと新規採用業務に携わる事もあります。また、衛生管理、データ管理、更にはデータに基づくレポート作成およびプロジェクト機能のモニタリングなど、業務の範囲は多岐に渡ります。助産師の資格を保持している方の場合は、妊産婦検診・分娩介助・産後ケア・性感染症予防のための教育や啓発活動を行いつつ、産科医がいない地域で外科医と帝王切開などを行うこともあるようです。他にも手術室看護師の方の場合は、自然災害や紛争などで外傷を負った人びとへの手術や、医療の発達が乏しい地域で外科治療を必要としている人びとへの手術も行っています。
公式: 国境なき医師団 人材募集(看護師)

求められる英語力

英語またはフランス語で業務に対応できることが条件になっていますが、具体的な資格やスコアは必要ではないようです。

世界の医療団

「誰もが治療を受けられる未来を」を実現すべく、医療を受けられない人のいない世界を目指した活動をしています。医師や看護師を中心とする医療のプロフェッショナルを国内外に派遣、医療支援を行う国際NGO団体です。紛争や災害、貧困や差別の対象となった弱い立場の世界中の人々に医療を届け、無償で治療し、笑顔で過ごせる日までサポート活動を実施しています。海外での活動地は日本とは大きく異なる環境になりますので、医療という視点だけでなくその国の現状を踏まえた知識を入れておくことも重要となります。
公式: 世界の医療団

現在(2022年)の活動状況

海外ボランティアの募集は現在停止中ですが、団体への登録は可能となっています。募集開始となった際に連絡をもらえるようです。

応募に必要な資格・経験

臨床経験2年以上、英語(その他活動地での言語)で円滑なコミュニケーションがとれること、さまざまな環境に適応できることが必要条件となっています。海外での勤務や修学経験、公衆衛生の知見がある方は更に歓迎とのこと。その他、理念と活動内容に共感できることなど、福祉や国際協力に関心があることも大前提となります。

応募から参加までの流れ

まずは公式HPのボランティア登録フォームで応募手続きを開始。その後、履歴書や動機書等の書類審査に通過すると一次面接・二次面接(日本語・英語・フランス語)があり、合格となった場合は海外のプロジェクトに派遣される流れとなります。

仕事内容

中・長期的なプロジェクトに携わり、緊急支援の活動地における医療支援を行います。主な活動は、自然災害や紛争によって貧困や医療不足に苦しむ人々に対し、人道医療支援を提供することとされています。また、人道医療支援に加え、人権が侵害されている現実を証言していくことも使命のひとつとされています。

求められる英語力

英語(その他活動地での言語)で円滑なコミュニケーションがとれること、さまざまな環境に適応できることが求められています。具体的な資格やスコアは必要とされていないようです。

プロジェクトアブロード

イギリスで誕生した実践型の海外ボランティア・インターンシップ派遣団体です。インターンシップとしての参加となるため、看護師としてすでに働いている方以外に、将来国際的に活動したい方や、短期間で海外の医療現場を見学したい方におすすめです。高校生からシニアまで幅広い世代で参加が可能となっていることも特徴です。割合としてはも学生の参加が多いようです。1週間からの短期参加から希望に応じた期間設定ができたりと、参加のハードルは比較的低く設定されているのが嬉しいですね。

現在(2022年)の活動状況

コロナウイルスにより渡航が限られている国もありますが、現時点でほとんどの活動国への渡航が可能となっています。

応募に必要な資格・経験

看護インターンシップの応募対象は、世界中の大学生や社会人です。渡航国や内容によって求められることは多少異なりますが、現地でのコミュニケーションツールとして基礎英語力が必要とされます。看護師資格有無は問われていませんが、現地での積極的なコミュニケーション必要とされるため、主体性も必須と言えるでしょう。

応募から参加までの流れ

公式HPより希望のプログラムや活動国を選択して申し込みをします。プログラムの種類が豊富ですので悩む場合は無料の個別相談などを活用して情報を集めることをお勧めします。申込金の一部として申込金29,500円の支払いが完了した時点で手配が開始されるという流れです。とてもシンプルですね!

仕事内容

現地の病院や診療所で働く看護師について現場の医療を学びます。学生として参加する方は現場での実践的な学びが、現役看護師の方にとっては国内とは異なる現状を目の当たりにすることで新しい角度で看護に対する発見につながる貴重な機会となるでしょう。実際に医療行為を行うというよりは、現地の看護師について学ぶという要素が大きいでしょう。

求められる英語力

基準は特にありませんが、最低限の基礎英語力が必要とされています。目安としては学校で習う英語レベルと考えるのがよいでしょう。学力だけでなく、主体的にコミュニケーションを取ろうとする積極性が重要とされています。

国際看護師の働き方②海外で看護師として働く

冒頭でも触れましたが、国際看護師としてのもう一つの働き方は、「海外の病院で勤務をする」という方法です。ボランティアとして支援に携わる場合より、高度な英語力や医療資格が必須となりますので、得意な英語を活かしてもっと活躍したいという方や、海外に出て更なるステップアップを目指したい方へおすすめです。人気の渡航先としてアメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリアなどをあげることができます。ここからは給与や働き方などの違いをご紹介していきます。

アメリカ

アメリカで看護師になる方法

日本で看護師資免許をお持ちの方はまず、アメリカの国家試験(NCLEX)の受験が必要です。免許未取得の方は現地アメリカにて短大、大学に進学または編入しなおす必要があります。NCLEX受験の為には、働きたい州のBoard of Nursing (看護協会)に受験申請を行いますが、初めの一歩としてCGFNS*への申請・審査からスタートします。受験資格を得たらようやくNCLEXを受験できます。制限時間6時間、最高265問が出題される難易度の高い試験と言われています。
* CGFNS(The Commission on Graduates of Foreign Nursing School)
アメリカ国外で教育を受けた看護師がアメリカ(各州)で看護師になった際に不当な待遇を受けることを防止するため、また、アメリカ国民に安全なケアを保証するために、設立・運営されている非営利団体です。

アメリカの看護師の給料

アメリカ全体の看護師平均年収は約700万、高所得クラスになると約980万、低所得クラスでも約468万円と言われています。地域によっても大きく差が出ることもあり、また物価によっても生活水準は変わってくるでしょう。さらに、日本と比較すると看護資格の種類が細分化され、給与もそれに応じて変わります。日本の看護師平均年収は498万円ですから、アメリカで看護師として働くとなる場合は高額収入を期待できますね。
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カナダ

カナダで看護師になる方法

日本で看護師資免許をお持ちの方はまず、NNAS(National Nursing Assessment Service)の審査に通過する必要があります。審査には必要書類の提出に加え英語力テスト結果提出も必要です。英語力の証明としてIELTSの結果提出が可能ですが、求められるスコアは7.0とされていることから、高い英語力が必要となります。その後、どの州で働きたいかを決め、希望する州の看護協会への申請へと手続きを進めていきます。最終的に国家試験のNCLEX-RNに合格し、登録が完了されると晴れて看護師として働く事ができます。国家試験を受けるための審査に通過することがまず必要ですね。ちなみに、日本での看護免許を取得していない場合は、4年制大学、看護学部へ進学し、看護学の学士をとることが必要となります。

カナダの看護師の給料

カナダの看護師の平均年収は約650万~750万円とされています。州により多少の違いはありますが、カナダ国内の平均給与である約600万円と比較すると平均よりも多少高いことがわかりますね。更に経験を積み看護師長などのマネジメント職になると、年収は1000万円を超えてくるようです。また、これは日本でも同様のシステムですが、休日出勤、夜勤などの特別出勤にあたる業務が発生した場合はその分お給料が多くなります。

イギリス

イギリスで看護師になる方法

The Nursing and Midwifery Council (以下、NMC(看護助産師協議会))があり、イギリス国内で看護師及び助産師として働くためにはNMCへの登録が必須です。外国人がイギリスでNMC登録をするには、「イギリスのLevel1の看護師と同等の資格と英語スキルがある」という2つの条件が必要です。Level1の看護師とは、3年の看護教育を終え、かつ学士号を取得している看護師のこと、つまり4年制大学大を卒業して看護資格を取得している方がこれに該当します。またNMCが英語力の証明として認めている試験はIELTSとOETの2種類です。また、日本の看護資格はあるけれど大卒ではない方の場合、NMC認定コースへ進学し、定められた課程を修了する必要があります。

イギリスの看護師の給料

イギリスの看護師の平均年収は約510万円程度とされています。「Band」と呼ばれる階級によって給与が定められており、毎年の面接でスキル向上が認められると階級があがり昇給するシステムです。ボーナスの支給がないというのも特徴です。物価が高いイギリスでの生活を考えると、日本で勤務するのと変わらないかもしれないですね。

オーストラリア

オーストラリアで看護師になる方法

オーストラリアで看護師として働くには国が管轄している看護協会への登録が必須です。「学位の有無」「看護師資格の有無」「英語力」によって先のプランが変わります。英語力をつかむことが一番大変ともいわれており、求められるレベルはIELTS 7.0レベル(Academic)です。TOIECなら870~970点、英検1級にレベルですので、いかに難しいかが伺えます。また、専門学校や短大卒の方は、日本での看護師免許を保持していても看護師資格に切り替えができないため、現地で看護学学士号の取得が必要です。2020年には看護学入学の為の英語力基準がIELTS 7.0(Academic:各セクション7.0)以上に引きあげとなり、英語力は必須ということが更に明確になりました。

オーストラリアの看護師の給料

オーストラリアの正看護師の平均年収は750万円です。公立病院では1~8年目まで日本と同様に年功序列システムとなっており、その後はキャリアアップによる昇給になっていきます。日本と比較すると高収入に見えますが、シドニーの平均年収が780万円とされているので、オーストラリア国内でみると平均よりやや高いくらいでしょうか。

ニュージーランド

ニュージーランドで看護師になる方法

ニュージーランドで正看護師として働くには看護師協会(Nursing Council)への登録が必須です。その為に「英語力の証明」「正看護師の資格」「協会の登録」が必要となりますが、日本で4年制大学を卒業し、2年以上の看護経験がある場合は英語力が基準値(IELTS7.0以上)をクリアできていれば協会への登録申請へと進めます。それ以外の方は現地で学び看護師免許を取得してから協会登録をするという流れになります。また、協会登録が完了しても実際に勤務をするためには就労ビザや、ポストスタディワークビザ(Post Study Work Visa)などをの取得が必要になるので注意が必要です。

ニュージーランドの看護師の給料

ニュージーランドの正看護師の平均年収は578万円です。ニュージーランド全体の平均年収が430万円ですので、国全体の年収と比べても高収入を見込むことができそうですね。日本と同様、年功序列システムにより給料が上がる仕組みです。残業は少ない傾向にあり、退勤時間がきたら次の人に引き継ぐというのが当たり前で、時間の余裕、気持ちの余裕も得ることが出来るのは大きな利点といえるでしょう。

国際看護師として日本で働く方法

日本国内でも国際看護師として働く事が可能な事をご存じでしょうか。外国人労働者や観光客増加に伴い、言語や文化に不安を感じる外国人患者やその家族に対し、安全、安心な医療の提供をサポートするため「日本国際看護師(NiNA)」制度が導入されました。認定基準は下記5つの項目すべてを満たすこと、とあります。
公式: 日本国際看護師とは

日本の看護師免許を有していること
実務経験が5年以上であること
日本国際看護師(NiNA)養成研修修了者であること
日本国際看護師(NiNA)認定試験の合格者であること
国際臨床医学会正会員であること

英語力を求めるような規定は見当たりませんが養成研修にて学べる機会があります。しかし、研修のみで実務に挑むのは心もとないので、必要になるであろう医療現場の表現等は、研修以外で主体的に学ぶ必要があるでしょう。

【まとめ】国際看護師として働く方法

既にお伝えしてきましたように、国際看護師といってもボランティア団体に所属して支援をするのか、現地の看護師として長期的に働いていくのか等、目的、期間、場所、費用あらゆる面で検討するべきという事を掴んでいただけたと思います。国際看護師として働きたいと思った時、日本でのキャリアが必要とされることも多いため、国内で看護師キャリアを積むこともまた、将来の選択肢を広げることにつながるとも言えます。

また、看護の知識、経験と同じくらい英語力も必要であることがわかりました。現地の看護師として勤務する場合は特に高度な英語力が求められます。IELTS、OET、TOEFL、PTE等、あまり馴染みのない試験も多いのではないでしょうか。まずはご自身が希望する働き方を実現するために、何の資格が必要かを調べ、なるべく早く英語学習を開始することをお勧めします!また、資格を取る為の学習はもちろんですが、本来の目的である医療現場で必要になる医療英語の学習も併せて取り組んでいけると良いでしょう。

国際看護師として世界で活躍するためのハードルは決して低くありません。むしろ高いと言えます。しかし、日本の環境では経験することのできない事も多く、キャリアだけでなく一人の人間としての成長もきっとあるはずです。

現在も多くの日本人看護師の方が世界で活躍しています。個人のブログや動画サイトなどで情報を公開していますので、参考にしてみてはいかがでしょうか。

国際看護師として働くための医療英語学習なら「めどはぶ」

国際看護師として働くことを考えた場合、海外で活躍する現役の医師や医療従事者から直接アドバイスをもらうのが最短確実であることは間違いありません。めどはぶの医療英語学習プログラムでは海外在住の現役医療従事者からのアドバイスはもちろん、プロの英語学習アドバイザーによる学習サポート、更にネイティブスピーカーを交えての授業を通じて実践的な医療英語を身に付ける事ができます。医療のプロ、語学のプロ、ネイティブスピーカーがそろった学習環境は他にありません。現在英語を必要とされている方はもちろん、いつか海外で働きたいと考えている方も、めどはぶの医療英語学習プログラムに是非参加してみてはいかがでしょうか。
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